オリジナル？

今夜は（というか昨夜）またまた楽しい夜でした。
怪詩人デグルチーニの夕べ。この人から出てくる言葉にはいつもいつも驚かされる。
さぞかし凄い量の書物を読んでるのだろうなぁ、と思っていたら、実は生涯で読んだ本はたったの2冊だそうな！
でも、人が書いた書物から得た言葉じゃなくて、あくまでも自分の中からあふれ出てきた本当の自分の言葉。オリジナル。という事を感じた。
なるほどなぁ。そーゆーことか。
僕は楽器を演奏するけど、自分の中からあふれ出てきてしょうがない、自分のオリジナルの音がどれだけあるのかなぁ？
ひょっとしたら、まだ無いのかも。
大好きな仲間に「もっと（他の演奏の時でも）好き勝手にやったったらええねんで」、という言葉をもらった。
とても心強かった。安心した。
でも「好きにやる」ってのは、一番難しいんだな。。。
その時に「好きにできる」ような、自分の中から「好き勝手」な音があふれてきてないとできないからなぁ。
演奏は生き様とはよく言ったもので、その時の人生の瞬間を切り取った音、感情、懐の深さ、思惑、抱えてるもの、が出てしまう。
計算や竦みや邪念があると、聴く人が聴けば分かってしまうし、演奏してる方も楽しくない。
青臭くても、欠落してても、その瞬間に切り取った自分が表現できるようになりたい、とすごく思った夜。